立ち上がれ、ことなかれ主義者達よ。
主張することもなく、抵抗することもなく、上からは叩かれ、下からは突き上げられ。
耐え難きを耐え、忍び難きを忍び、しかる後、何事もなかったのごとく茶を啜ってきた。
36.3℃の我々の体温は若干低く、情熱も相応に低い。
そしてその存在感は半透明だった。
うつむくな! キャッシュレスの時代に小銭は落ちておらぬ。
今こそ反逆の時はきた。
立ち上がれ、しかし表向きは座ったままであれ。
こぶしを握れ、しかしその実やんわりと湯呑を手のひらに包め。
刮目せよ、しかし表向きは半開きにせよ。
笑いたければ笑え。
どれほどこっそり陰で笑われようとも、いかほども我々の心を傷つけることはできない。
誇りを持った心はどんな石よりも固く、しかしやんわりとした脂肪に覆われ当たり障りは無い。
内に秘めた輝きは真夜中の金星のごとくどの天体より光りを放ちながら
秘めっぱなしで誰にも知られることはなく、
その明るさは「太陽と月を除く」という注意書きを免れない。
我々はここに声高らかに宣言する。
期待と失望と人間関係を「ほどほど」という潤滑油で受け流し、
正義と正論の熱病を「ちょうどよい湯加減」で平穏へと冷却する。
我々の存在を無視するがいい、しかし視界のすみっこには写るだろう。
我々は世界を救いもしないし壊しもしない。
暇と退屈を携えて、のんべんだらりと日常を送るのだ。
だからどうか放っておいてくれ。
世界が我々の名を呼ぶとき、我々は既に次の茶を淹れているだろう。
そしてこう嘯くのだ。
「一休み、ひとやすみ」
